シフクノオト Mr.Children

トイズファクトリー

発売日 2004-04-07
¥ 2,710

ミスチルファンになって長いですが、このアルバムを聴いたとき、在り来たりだけど、桜井さんの才能に改めて驚いた。デビューして10年以上、たくさんの曲を発表してきた彼らですが、まだこのような作品を作れるなんて、桜井さんの才能は全く枯渇していない。 桜井さんは正に音楽をするために生まれてきたのかもしれない。

まず歌詞カードを手にとって聴いてほしいです。12曲すべてのクオリティが素晴らしく高いです。特にPADDLEはヤバいです!脱帽です★「いいことがあってこその笑顔じゃなくて笑顔でいりゃいいことあると思えたらそれがいいことの序章です」こんなん聴いたら笑顔でいたくなりますよね。だっていいことへの序章ですもの☆

今年でデビュー15周年を迎えたミスチルだがこの作品はその長いキャリアの中でも特別の輝きを放った一枚だと思う それはシフクノオトがミスターチルドレンが新しい形のポップを切り開いた作品だからだ。 僕がこのアルバムを初めて聞いた時に今までのアルバムにはない奇妙な感覚に襲われた。 それは曲一つの中にこの曲のここがいいといえる部分の多さに気づいたからだ それはいわせてみてぇもんだの古くから〜から始まる桜井さんの歌声とドラム隊のリズムが奏でるどうしようもないほどの恍惚感 PADDLEでは2番の歌詞、最後の大サビの前の少しずつ盛り上がっていくドラム 天頂バスでは最後のサビのデジタル音の洪水 タガタメでは桜井さんの絶叫とこれは今までのアルバムの曲ではない、いわばライブのアレンジのような自由なアレンジが施されているのだ。 この傾向はQにも見られるがこの作品はそれをポップという風呂敷で覆い、一聴しただけではそれと気づかないつくりになっている。その引っかかりが曲毎の奇妙な満足感を生む。 そしてこのアルバムの唯一の欠点といえるシングル曲の多さ、それをカバーしているのが構成の巧みさである。優しいメロディーのくるみがおわった後の花言葉、血の管の静寂から鳴り響いてくる空っ風の帰り道(カップリング)のイントロ、この構成が既聴の曲を新鮮に鳴り響かせる。そしてなんといっても目玉は天頂バス〜タガタメ〜HEROの流れである。これはもう言葉では語りつくすことができない、是非一度聴いてほしい とアルバムのみでも完成度の高い一枚だが、後発のシングル「sign」によってこのアルバムが全ての全体像を表すのも面白い。日常の幸せをコンセプトにしたシフクノオト、そのメッセージの総括とも言えるsignにおいてこのアルバムは完結する。 一度シフクノオトを通し聴いた後、signを聴いてほしい。また新たな発見があるはずだ。 と真面目に書いた後で一言wこのアルバムでなんか悟りの境地みたいなものを開いてしまった桜井さん。もう言うことないんじゃないwと心配していたが今度は衝動をテーマにI♡Uという快作を発表したので一安心。これからもミスチルの快進撃は続きそうだ

このアルバムの中で一番いいのは天頂バスです。ボクはこれがあれば充分です。ちょっと渋いチョイスかな?シングルカットする程でもないけど蔑ろにはできないM.Childenの近年稀に見る傑作です。とくに二番のサビのあとの急な転調は大好き☆M.Childenの「生と死」をテーマにしたやつはとくにいいですね。「花」しかり「くるみ」←(これもか?)あとはM.Childenやな〜て感じの楽曲が一杯。何年ぶりかに買ったM.Childenのアルバムでしたがこれにして正解でした。

 全体的には、いつも通り良い曲が揃っています。 ただ、それぞれが「明」「暗」はっきりとわかれた曲調で、好みによっては「あまり・・・」という曲もあるかもしれません。しかしそこはミスチルアルバムの特徴として、他の曲で十分カバーされていると思います。  ハイテンポの曲が好きな方、静かな曲でしっくりきたい方、それぞれの方に満足感を与えてくれることでしょう。     アルバム内の曲の詩にはわりとストレートさを感じました。ストレートゆえに簡単な詩なので、なかなか聴きやすいと思います。日常の何気ない心の揺れ動きを描いた歌詞たちがきっと、色々な場面での自分の感情とピッタリとマッチすると思います。 ミスチルを知る人知らない人、是非お試しください。

シフクノオト 収録曲 リスト

1 言わせてみてぇもんだ
2 PADDLE
3 掌
4 くるみ
5 花言葉
6 Pink~奇妙な夢
7 血の管
8 空風の帰り道
9 Any
10 天頂バス
11 タガタメ
12 HERO

関連CD
It’s a wonderful world I LOVE U Q DISCOVERY 深海

inserted by FC2 system